100辞書・辞典一括検索

JLogos

26

日本(国名・国旗の由来など)


日の出づる国」「日のもと」の意で,7世紀初頭の頃から慣用されるようになった。当時は「日本」と書いて「やまと」と読まれ,また「大和」「倭」の字も用いられたが,平安時代以降は「にほん」と発音され始めたという。なお日本は国土名称であって,正式な国号は「日本国」である。英語名ジャパンは,13世紀にマルコ・ポーロ日本国(チーベンクオ)を当時の中国つまり元朝発音で「ジパング」とヨーロッパに伝えたことの英語訛りによる。日本の国旗は,通称「日の丸」「日章旗」と呼ばれ,起源は8世紀初め文武天皇時代の「日像幡」からといわれているが,江戸時代に入り,「総船印」として朱印船に用いられて以来しだいに国旗としての性格を持つようになった。しかし,これを国旗と定めた法的根拠がなかったためさまざまな論議がなされてきたが,1999年8月に「国旗及び国歌に関する法律」が制定され,日の丸を国旗,『君が代』を国歌とすることが正式に決められた。白は神聖と純潔さ,赤丸は太陽を表すと解釈される。なお,法律で決められた国章はないが,皇室紋章は菊花紋,政府紋章としては桐紋が使用される。国花はヤマザクラ。国鳥はキジ。国蝶はオオムラサキといわれる。




東京書籍
「世界各国要覧」
JLogosID : 14050004