朝鮮民主主義人民共和国（地理・気候・風土）

朝鮮半島北部は高原地帯が多く，最高峰は白頭山（2,744m）。高地の南東部はゆるやかに低下する高原を形成し，西側は広大な斜面をなす肥沃な準高原が海岸地帯までのびている。白頭山に源を発するトマン川（豆満江）とアムノク川（鴨緑川）の２つの大河が東と西の海に注ぐ。気候は温帯に属するが，同緯度の他地域に比べて気温が低く，寒暑の差が大きい。冬はシベリア気団の影響で晴天が続き，降水量は少ない。逆に夏は熱帯性低気圧が上昇して多量の雨をもたらす。春と秋は風が少なく温和である。

東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050017