ネパール(地理・気候・風土)
ネパールは,北はヒマラヤ山脈の天険を隔ててチベットに面し,東西南の3面はインドと境を接している。面積は北海道の約2倍に相当し,その83%は丘陵と山岳地帯である。国土は一般に標高5,000m以上の北部山岳地帯,標高約600~5,000mのカトマンズ盆地を中心とする中部地帯,標高約600m以下のテライと呼ばれる南部の3地帯に大別される。北部には6,000m以上の山が240以上もあり,中部には都市や集落,山腹の段々畑等ネパール特有の風景がみられる。気候は地理的には亜熱帯に属するが,地形が変化に富んでいるため地域により大きく異なっている。概ね大陸性気候で,6~9月がモンスーン季で雨が多く,11~2月の冬季は乾燥している。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050113 |