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バングラデシュ(地理・気候・風土)


源流をヒマラヤ発するガンジス川と,チベットを源とするブラマプトラ川が合流し,大河となってベンガル湾に注ぐ世界最大のデルタ地帯に位置するガンジス川が国土を南北に,またブラマプトラ川が東西に分割し,4つの地域に大別される。特に南半分は大河川の支流が縦横に流れ,インド接する南西部のスンダルバン(美しい森の意)の密林はベンガル虎や鹿の棲息地として有名である。南東部は一部を除きほとんどが海抜9m程度の平地で,モンスーン季には国土の半分近くが水面下に没するといわれている。気候は,典型的な亜熱帯モンスーン型で多雨多湿である。11~2月までが温暖な乾季,3~5月にかけて厚い雲がたれこめ,気温は一気に上昇し大スコールが来る。6~11月がモンスーン季で,年間降雨量の4分の3がこの時期に降る。




東京書籍
「世界各国要覧」
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