モルディブ(国のなりたち)
モルディブ諸島は,紀元1世紀頃スリランカやインドからシンハラ人が渡来し,定住したといわれる。当初彼らは仏教を信奉していたが,12世紀中頃アラビア人との交易が盛んになると,アラビア人によるイスラム教布教活動にともない,全土がイスラム化した。1887年英国の保護領となり,セイロン(スリランカ)の植民行政に組み込まれたが,1948年のセイロン独立にともない英国直轄の保護国となった。1965年,イブラヒム・ナシルの指導の下に首長制として独立を達成し,68年には共和制に移行した。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050193 |