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イエメン(地理・気候・風土)


紅海の入口を押さえるアラビア半島の南西部に位置し,アラビア海浮かぶソコトラ,カマテン,ペリムなどの島々を含む古来東西世界を結ぶ交通の要衝の地であった。国の北部(旧北イエメン)は紅海に沿ったティハマ平野と中央山脈地帯からなり,アラビア半島随一の高峰ハドゥルシュエイブ山(3,760m)もこの中央山脈の中にある。気候は地域により差があるが,雨量も多く,高原地域は温帯に属し,アラビア半島中でも最も快適な地域とされている。一方,南部(旧南イエメン)は北東部のルブアルハリ砂漠に続く砂漠地帯と南部高原地帯とからなり,ほとんどが砂漠気候帯に属している。首都サヌアは標高2,300mの高地にあるため夏は涼しく,冬も温和で湿気も少なく,アラビア半島の中では快適な気候である。




東京書籍
「世界各国要覧」
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