イラク(国のなりたち)
エジプトとともに最古の文明といわれるメソポタミア文明の花開いた地である。バビロニアやアッシリアの興亡,ペルシャ,ローマなどの支配を経て,762年イスラムのアッバース朝第2代カリフのマンスールが都をバグダッドに移し,「平安の都」と命名,政治・文化の絢爛たる花を咲かせて,その繁栄ぶりは『千夜一夜物語』でも紹介された。のち,モンゴル,オスマン・トルコの支配を経て,第一次大戦後は英国の委任統治となり,1932年イラク王国として独立した。58年革新派と青年将校によるクーデターにより王制が廃止され,共和制に移行。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050241 |