レバノン(地理・気候・風土)
地中海に沿って南北に細長く,面積は日本の四国の約半分に当たる。国土のほぼ中央に3,000m級の高峰を持つレバノン山脈が南北に走り,これと平行してシリアとの国境沿いにアンチレバノン山脈が南北に連なり,この2つの山脈の間に幅13㎞のベカア高原が広がる。ベカア高原は大陸性気候で乾燥し,寒暖の差が著しいが,海岸沿いの平野部は,夏季を除けば,一般に過ごしやすく,山岳地帯は夏も涼しいため,アラブ諸国から富裕な避暑客が集まる。かつては“中東のスイス”といわれる中東随一の観光国であった。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050335 |