ナウル(地理・気候・風土)
ナウルは南太平洋の中心,赤道より約42南下した地点に位置している。ミクロネシアで唯一南半球にある世界最小に属する人口と領土の島嶼国で,車で約20分で全島を一周できるという。島は珊瑚礁からできているが,珊瑚礁の中でも礁原が隆起して陸地となった隆起珊瑚礁で,一種の砂州のような島とは異なり,りっぱな島である。しかし船着きが悪くなりやすく,また石灰岩ばかりの岩島であるため居住条件は依然として悪い。ほぼ完全な熱帯海洋性気候で,海風がよく吹き通るため,寒暖計の示す温度よりも涼しく感じられる。一方,降水量もそれほど多くないこともあり,メラネシアの大島などに比べはるかにしのぎやすい。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050382 |