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クック諸島(地理・気候・風土)


西経160度,南緯20度の南太平洋の海域に点在する15の小さな島からなるクック諸島は,ニュージーランドの北東約2,500㎞に位置している。総面積は約240k㎡,ニュージーランド先住民と同じマオリ族が住む。諸島は2つのグループ分けることができる。北側諸島にはペンリン(トンガレバ),ラカハンガなど7つの環礁が属し,南側諸島にはマヌアエ,タクテアの2つの環礁と主島ラロトンガなど6つの小島が属す。これらの諸島は火山性で周囲は珊瑚礁に囲まれている。気候は海洋性熱帯気候で,ラロトンガでは年間平均気温は24℃,年間降雨量は2,000㎜である。12月から3月までは蒸し暑いが,その他の時期は過ごしやすい。ただし11~3月はサイクロンシーズンで,この地域はときどき暴風雨にみまわれる。南側諸島の火山島は内陸は山がちで,肥沃な海岸地帯には熱帯および亜熱帯植物がよく繁茂している。政庁の所在するラロトンガ島は丸い形の島で,周囲に珊瑚礁が発達し,島の中央には標高652mのテムンガ山がそびえ,火山と熱帯樹林の島である。北側海岸には諸島第1のアバルアがあり,クック諸島の全人口の約半分がこの島に居住している。




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