バヌアツ（社会と文化）
英国，フランス両国による共同統治という特殊な政治形態下にあったため，住民は言語，宗教，政治の面ではっきりこの２つの系統に分かれていた。独立後の反乱は，これを原因として生まれたといえる。人口はわずか20万人にすぎないが，その中で語られる言語は110種余にもおよぶといわれ，このため憲法で主な言語の混成語であるビスラマ語（ピジン英語）を国語と定め，英語とフランス語を公用語としている。バヌアツ文化は，英仏両文化および伝統的民族文化が共存したものである。一般に国民は伝統舞踊と歌を好む。また第２の町ルガンビルなどはフランスや英国人居住者が多く，欧風の街並みを呈している。
 | 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050417 |