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パプアニューギニア(地理・気候・風土)


赤道直下よりわずか南の海域に東西に横たわる世界第2の大島ニューギニア島の東半分(西半分はインドネシア領)を主体に,ニューブリテン島など大小約1万の島々からなる。ニューギニア島は全島が熱帯樹林で覆われ,中央は4,000m級の脊梁山脈が走り,かつてはその南側がパプア地域,北側はニューギニア地域と称されていた。島のほぼ全土におよぶ山岳地は,中に多くの小盆地や涼しい高原を抱えている。このため総人口のほぼ40%がこの高地に居住している。ほぼ全島が熱帯雨林気候帯にあり,北西モンスーンが吹く雨季と南東貿易風が吹く乾季に分かれている。首都のある地域はサバンナ気候のため,比較的雨量が少ないが,パプア湾岸のキコリなどは年間5,000㎜を記録する多雨地帯である。高温多湿のため国土の80%は熱帯林に覆われている。




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「世界各国要覧」
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