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ミクロネシア(地理・気候・風土)


東経130度から172度,赤道以北から北緯22度に広がる780万k㎡の海域に位置するミクロネシアのうち,「ミクロネシア連邦」として独立国となった地域はカロリン諸島と呼ばれている地域である。赤道の北側に東西約3,000㎞にわたって散在する900余の小島からなっており,西端のパラオ地区を除くヤップ地区,チューク(トラックより改称)地区,ポンペイ(ポナペより改称)地区,コスラエ地区の4つの地区の連邦国家である。比較的大きな島としてはポンペイ島(334k㎡),コスラエ島(109k㎡),チューク島(101k㎡),ヤップ島(101k㎡)などで,これらの島はいずれも火山性の母岩からなり,火山隆起の周囲に珊瑚礁が形成されている。熱帯海洋性気候で,11~4月の北東の風の吹く季節と,5~10月の南西の風の吹く季節に分けられる以外は,一年中高温多湿で常夏の国,時折サーッと一降りシャワーで水を撒くようなスコールが特徴である。年間降水量は平均して3,000~4,000㎜,気温は23~28℃くらい,湿度は平均して80%ほどで変化はない。島々のなかでもミクロネシア植物がすべてあることから“ミクロネシアの花園”と呼ばれているポンペイ島は,雨量が年間5,000㎜もあり,世界有数の多雨地帯である。また10~11月が台風の多いシーズンである。




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「世界各国要覧」
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