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北マリアナ諸島(略史)


1521年世界周航中のマゼランが来航したのが始まりで,1565年にスペインが領有を宣言した。米西戦争に敗れたスペインは,1899年にマリアナ諸島を含むミクロネシアの島々をドイツに売却した(グアム島は前年米国に割譲され,以来一貫して米国領)。第一次大戦後ドイツミクロネシア地域を日本が無血占領し,1920年日本が施政権を持つ委任統治領を国際連盟から任された。第二次大戦末期にはサイパン島とテニアン島は,日米両軍の激戦地となったが,大戦後の47年国連の太平洋信託統治領として米国の統治下に入った。65年にミクロネシア議会に加わったものの,72年信託統治終了後の政体交渉では,ミクロネシア統一交渉とは別に米国との単独交渉を開始し,米国自治領にとどまることで合意,75年には住民投票で承認した。76年米国議会も協定を承認し,協定締結と同時に暫定政府が発足,米国からは駐在弁務官が派遣されて,北マリアナ憲法制定議会を招集した。翌77年憲法起草,住民投票で承認後,自治政府が正式に発足。86年11月3日米国の正式な自治領として,住民は米国国籍を取得した。




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「世界各国要覧」
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