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オランダ(国のなりたち)


11~13世紀から商工業が発達,新興自治都市が各地に出現したが,これら自治都市オランダ発展の礎になったといわれる。15世紀にはハプスブルク家の支配の下で政治的経済的特権が許され,商工業一段と発展した。16世紀半ばスペイン・ハプスブルク家の統治下に置かれたが,80年余にわたる解放戦争を経て, 1648年ネーデルラント連邦共和国の独立が正式に承認された。17世紀はオランダにとって“黄金の世紀”といわれ,商業と海運が大いに栄え,オランダ東インド会社を先頭に飛躍的な海外進出が見られた。英国との海の覇権争いに敗れた17世紀後半から国力が衰退,1810年ナポレオン軍によってフランスに併合されたのち,14年に王国として再独立したが,のちベルギーを失い小国に転落。第一次大戦では中立を守りぬいたが,国力を消耗し,第二次大戦でドイツ軍の攻撃を受け,抗戦5日で降伏するなど小国の悲哀を味わった。




東京書籍
「世界各国要覧」
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