スイス（国名・国旗の由来など）

３つの公用語によりドイツ語シュバイツ，フランス語スイス，イタリア語シュビッツェーラと３通りの正式国名がある。国際大会などでは英語名のスイッツァランド，郵便切手では古称ヘルベチアが用いられる。スイスは13世紀末に建国の中心となったシュビーツ州の名に由来し，語義は古高地ドイツ語で「酪農場」の意というが未詳。国旗は1240年神聖ローマ帝国のフリードリヒ２世がシュビーツ州に与えて，これを自由の印としたのが始まり。赤は主権，白はキリスト教精神を表すという。通常は正方形の旗だが，商船旗や国際行事では横長の旗を使用し，連邦法では「赤地に縦の長さが横より６分の１長い白十字」と定めている。国銘は「一人はすべてのため，すべては一人のために」。国歌は『スイス賛歌』。国花はとくに定めていないがエーデルワイス。

東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050549