スウェーデン（国のなりたち）

スウェーデン人は，新石器時代の終わり頃に現在の地に定住したものと推定されている。８～10世紀のバイキング時代に欧州世界で知られるようになり，以来，キリスト教の伝来とともに国内の統一化が進められ，13世紀にはフォルクング朝が国家を統一。1397年スウェーデン，ノルウェー，デンマークの３国はカルマル同盟を結成，共通の王を擁したが，実際には王位継承権を持つデンマークによる支配であった。1523年，グスタフ・バーサが独立宣言し国王に即位し，17世紀には30年戦争に参加してバルト海の覇権を握る北欧最大の雄邦となった。1721年ロシアとの戦いに敗れて広大な領土を失い，大国時代は終わりを告げた。1818年からは中立政策に転じ，約180年以上戦禍のない時代が続いている。

東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050556