フィンランド(国のなりたち)
歴史的にはロシアとスウェーデンの2大強国にはさまれ,長い間その支配を受けてきた。フィンランド人の祖先は,主として東バルト人やノルド人から受け継がれているという。紀元1世紀にバルト海南東岸から北上して定住を開始。14世紀からは全域がスウェーデンの属領となったが,ナポレオン戦争の結果,1809年ロシアに割譲され,自治権を持つ大公国の扱いとされた。19世紀末に汎スラブ勢力が自治をおびやかすようになると,完全独立への運動が活発化し, 1917年ロシア革命の混乱で独立を達成。のちロシアに領有されたカレリア地方の失地回復をめざし,第二次大戦ではドイツと同盟関係を結んでソ連と戦ったが,敗れて国土の12%をソ連に割譲した。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050603 |