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ベルギー(国のなりたち)


古代ローマからフランク王国および中世の封建時代通じて,交易上の重要拠点として古くから文明の開けた地であった。東方との交易が盛んになった11世紀以降は,イタリアとともに北方ルネサンス文化や通商同盟であるハンザ同盟の加盟地として栄え,早くから市民文化が醸成されて市民の自治・民主制への認識は進んでいた。15世紀以降はフランスオーストリアスペインなどの強国の支配を受け,苦難の時期を送ることとなった。オランダ統治下の1830年,ブリュッセルでの反乱を機に暫定政府が樹立され,翌年立憲君主国として独立,39年には永世中立を宣言した。しかし,第一次大戦後に中立政策を破棄。独立時から北部のオランダ語系のフラマン語と南部のフランス語ワロン語の言語紛争が絶えなかったため,1993年に憲法を改正,北部のフラマン語,南部のワロン語,東部のドイツ語言語共同体政府と,フラマンワロン首都圏ブリュッセルの3自治地域政府で構成する君主制連邦国家へと移行した。




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「世界各国要覧」
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