ルクセンブルク(国のなりたち)
神聖ローマ帝国が成立した翌年の963年,アルデンヌ伯爵ジークフリートがこの地を手に入れ,城塞を築いたことに始まる。もともとローマ時代から堡塁のあった場所で,「小さな城」を意味するレッツェブルクと呼ばれていた。長く神聖ローマ帝国の下で自治を保っていたが,1443年ブルゴーニュ公により統治されるようになったのを皮切りに,スペイン,フランス,オーストリア,ドイツ,オランダなど周辺諸国の支配を400年間にわたって受けるようになる。オランダ統治下の1815年,ウィーン会議で大公国に昇格し特別な国として扱われることになった。39年西半分をベルギーに割譲して現在の領域が確定,この年を独立年とした。67年永世中立国を宣言して,オランダから正式に独立。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050659 |