マケドニア旧ユーゴスラビア(政治・経済)
元首は大統領で,一院制の議会を持ち,首相は大統領が任命する。国名,国旗,民族問題もあって,マケドニアの最重要課題はその国家存立の国際的承認を早く確立することにある。2001年アルバニア系過激派勢力(NLA)の武装蜂起,04年トライコフスキー大統領の飛行機事故死,05年地方選挙での深刻な選挙違反など,国内は混乱した。現在政府は,国際社会との協力関係を強化し,支援の継続により経済発展を軌道に乗せ,EUおよびNATOへの加盟をめざし,さまざまな改革に取り組んでいる。農牧業が経済の主体でチーズやワインが有名である。その他テンサイ,タバコ,米も生産される。工業では冶金,化学,繊維も盛んだが経済規模は小さい。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050751 |