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アゼルバイジャン(国のなりたち)


古くから開けた地で,紀元前7世紀にスキタイ人に征服されたとアッシリアの記録にある。前4世紀から後6世紀にかけてアルバニアと呼ばれた統一国家が存在したが,その間アルメニア人,アトロパテネ人,小メディア人,トルコ人などが流入して混血が進み,11世紀頃に現在の民族が形成されたという。8世紀からは,イスラムモンゴルトルコペルシャなどの侵入と支配を受けた。19世紀初めロシアが進出,ペルシャと争奪戦を繰り広げた結果,アラクス川をはさんでロシアペルシャに分断された。ロシアは一時ペルシャ領も占領したが,ロシア革命の混乱で撤退,南部はペルシャ(現イラン)に残り現在の国境が画定した。1920年石油採掘労働者を中心に革命運動が高まりソビエト政権が成立。22年にはザカフカス連邦を結成してソ連に加盟,36年に単独の連邦構成国となった。89年9月,連邦の中で最も早く主権に関する法律を採択,イラン領との統合を要求する暴動も発生したが,91年にソ連からの独立を宣言した。




東京書籍
「世界各国要覧」
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