ウズベキスタン(国のなりたち)
紀元前6世紀頃はペルシャ帝国に属し,前4世紀にはアレクサンドロス大王に征服された。2世紀以降は多くの民族が交錯し,ソグド,ブハラ,ホレズムなど公国割拠時代に入る。7世紀からはトルコ,イスラム,ペルシャ,モンゴルなど諸勢力が侵入,支配が続いたのち,14世紀にサマルカンドに都を置くチムール帝国が築かれた。北西部のステップ地帯から遊牧民ウズベク人が移動・定住するのは,この時代からである。のちブハラ,ヒバ,コーカンドの3つのハン国に分かれ,東西通商の地として発展を遂げた。19世紀後半ロシアの南下が始まり,1867年タシケントを中心にしたロシア領トルキスタン省を形成,中央アジアは順次ロシアの植民地になっていった。ロシア革命によって1918年にトルキスタン自治共和国を宣言し,24年民族的境界画定でウズベク・ソビエト社会主義共和国が誕生,ソ連構成国の1つとなった。91年ソ連のクーデター騒動を契機に,ウズベキスタンと国名変更して独立。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050787 |