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エストニア(政治・経済)


大統領に権力が集中している。1992年憲法を制定,一院制議会を持つ。首相は大統領が指名し議会が承認する。独立後はロシアとのいかなる同盟関係も拒否し,西欧志向の市場型自由経済への移行,西欧社会復帰の政治体制づくりを急速に推進した。2001年の大統領選では,高齢者・地方農民などを支持基盤とするリューテル旧ソビエトエストニア最高会議議長が大統領に就任。04年にNATOおよびEUに加盟。ロシアバルト諸国,北欧諸国などの周辺国との善隣関係の維持も図っている。ソ連邦併合後は重工業政策によりエストニア工業化が進められ,ソ連邦における重工業地帯の1つであったが,現在では,繊維,加工食品,木材加工などが盛んである。天然資源としてはオイルシェール,泥炭,建設資材が豊富で,電気,石油精製などが発達している。またもともと農業国であり,農業の生産性は高い。バルト海における漁業,海運業重要である。主な輸出品は,機械類,製材,石油製品など。貿易相手国としてはフィンランドが第1位である。




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「世界各国要覧」
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