グルジア(国のなりたち)
古代史から登場する歴史を誇る地で,紀元前6世紀すでに東部にイベリア,西部にコルヒダと呼ばれる古代王国が創設され,ギリシャ神話でも紹介されている。北カフカスとギリシャ,ペルシャを結ぶ交通・交易の要衝のため,古来,ペルシャ,ビザンチン,イスラムなど強国の支配を受け,中世に入るとトルコ,モンゴル,オスマン・トルコなどに相次いで侵入された。18世紀末から南進してきたロシアに占領され,露土戦争の結果全域がロシア領となった。1918年,ロシア革命の混乱時に一時独立国家をなしたが,内部対立から21年ロシア赤軍に占領され,22年アゼルバイジャン,アルメニアとともにザカフカス連邦を結成してソ連に加盟。36年には憲法施行によりソ連を構成する連邦構成国となった。独裁者スターリンはグルジア人だが,その死後は徹底したロシア化政策に反発する暴動が頻発し,91年4月他に先駆けていち早く独立を宣言。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050818 |