タジキスタン(地理・気候・風土)
中央アジア5か国のうち南東部を占め,パミール高原が国土の90%にもおよぶ山国である。平地や低地はまったくといってよいほどなく,森林面積も5%程度である。東西方向に4,000m前後の高い山脈が数本走り,東部ではパミール山系が入り込んでいる。最高峰はイスモイルソモニ(レボリューツィア)山(7,495m)フェで,ドチェンコ氷河は全長77㎞にもおよんでおり,極地以外では世界最長のものとされている。標高差の著しい山地だけに,気候は多様で,4,000mのパミール高原地帯では寒冷な半砂漠地,昼と夜,1月と7月の気温差は激しく,寒さが年間300日以上も続く。盆地地方も緯度のわりには乾燥していて寒い。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050825 |