タジキスタン(社会と文化)
中央アジア諸国の中で唯一のイラン系民族であるタジク人は,紀元前20世紀から10世紀にかけてユーラシア高原から移動して定住し,その後イスラム教に改宗してタジクと呼ばれるようになった。タジク人はアフガニスタン,イラン,中国などにも500万人以上が居住している。公用語であるタジク語もペルシャ系の言葉で,イラン語派の西方方言群を形成するものとされている。タジク人の間ではイスラム教スンニー派が優勢であるが,パミール地域に住むソグド人を中心にシーア派もいる。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050829 |