ベラルーシ(国のなりたち)
9世紀頃は各地に東スラブ系民族の諸公国が形成されていたが,11~12世紀にキエフ公国に統合一本化された。13世紀初めのモンゴルの侵入以後,キエフ公国の東半分はその支配下に入ったが,現在のベラルーシを含む西半分はモンゴル支配は免れたものの,14世紀からリトアニアの一部となった。のち,支配はポーランドに移り変わったが,1772年から始まるポーランド分割によって,徐々にロシアへ組み入れられ, 95年の第3次分割で全域がロシアに編入。ロシア革命後の1919年に東西に分割され,東ベラルーシは白ロシア共和国として独立し,22年ソ連に加盟した。39年の独ソ不可侵条約で,ポーランド領であった西ベラルーシも併合し,現在の領域がほぼ確定された。91年ソ連にクーデター事件が起こった直後に独立を宣言し,国名を白ロシアからベラルーシに変更してソ連からの離脱を決定,連邦解体を一気に推進させることとなった。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050841 |