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ラトビア(政治・経済)


憲法は旧独立国時代の1922年憲法を一部復活させたもの。大統領は国会が選出し,首相は大統領指名する一院制国会(セイム)がある。独立後は市場型自由経済体制への移行,西欧社会への復帰を果たし,国連,世界銀行IMFなどに相次いで加盟,独自通貨を発行して旧ソ連体制からの離脱を進めるとともに政治・経済体制の再編を進め,2004年NATOとEUに加盟,05年に欧州憲法条約を批准した。現政権は,EUにおける国益の増進,NATO,EUを通じた安全保障の確保と米国との二国間関係強化,対外経済活動の促進,バルト海地域の協力推進などを優先課題としている。なお,ロシアとの国境画定条約はいまだ署名されていない。05年4月,ユーロ参加への最終段階に入り,08年のユーロ導入をめざしている。産業は機械製造,金属加工業が発達しており,特に無線・電気機器,運輸機器に優れ,旧ソ連で最も進んだ近代工業国家であった。しかしほぼすべてのエネルギー源をロシア依存している。リガ,ベンツピルス,リエパヤの3港を自由貿易港に指定,外国企業を誘致し中継貿易を推進している。通過貨物は,石油および石油関連製品が半分以上を占め,CIS諸国と西欧諸国を結ぶ経路が主なルートとなっている。




東京書籍
「世界各国要覧」
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