トリニダード・トバゴ（国のなりたち）

1498年コロンブスがトリニダード島に来航し，スペイン領を宣言。1532年初めての植民が行われて以降，スペインは約３世紀にわたり同島を支配したが，1802年のアミアン条約で正式に英国に割譲。トバゴ島はトリニダード島と同時にコロンブスにより探査されたが，17～19世紀に英国，オランダ，フランスの支配を受け，1814年正式に英国に帰属。89年両島は行政上統合し，英国植民地トリニダード・トバゴとなった。その後1925年に制限選挙による国民代表が英国本国の立法院に送られるようになったのを皮切りに，次第に自治への道を開いた。58年英領西インド連邦の創設に参加し，一括して独立する予定であったが，ジャマイカの脱退により62年連邦が解体，62年８月単独で独立を達成した。

東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050994