ブラジル(国名・国旗の由来など)
1500年に初めて来航したポルトガル航海者カブラルは,この地をベラクルス(真の十字架の意)と命名。しかし彼が持ち帰った染料材が,当時ヨーロッパで赤色染料として用いられたブラジルスオウの代用として以後さかんに輸入されるようになり,のちに産出国たるベラクルスはブラジルと呼ばれるようになった。もともとの語義はケルト語で「幸福」の意という。漢字で伯刺西爾と表記し伯と略記。国旗の緑と黄は国民色とされ,緑は豊かな森林資源,黄は鉱物資源を表す。天球はこの旗が制定された当時の首都リオデジャネイロの夜空を再現したもので,27の星は首都と州の数を示す。弧状の帯には国銘でもある「秩序と進歩」が記されている。国歌は『ブラジル賛歌』。国花はカトレア。国樹はタベブイアで現地語ではイペーという。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14051129 |