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ベネズエラ・ボリバル(国のなりたち)


150種族に上る先住民インディオが定住していたが,1499年スペインアロンソ・デ・オヘーダが来航して,スペイン領を宣言した。のち16世紀末までの1世紀近くにわたって伝説の黄金郷エルドラドと想定され,探査が続けられた。19世紀の初め,スペインによる植民地支配への不満などを背景として独立運動が活発化し,1811年にシモンボリーバル指導の下に独立を宣言した。“南米解放の父”と呼ばれるボリーバルは,21年にスペイン軍を一掃してベネズエラを解放,コロンビアエクアドルなどを加えたグラン・コロンビアを形成したが,30年同国の解体によって分離し,単独の道を選んだ。以後の歴史は,強い軍事色に彩られて政情も不安定で,独立以後1世紀に50回を超えるクーデターが発生したという。この間石油産業急速な発展とともに労働者階級大きく成長したが,第二次大戦後も軍事政権が復活した。1958年以来は,政党政治続いている。2000年1月施行の新憲法で国名をベネズエラ・ボリバル共和国に改称。




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「世界各国要覧」
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