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アンゴラ(政治・経済)


ネト初代大統領,ドス・サントス第2代大統領ともに,対外的に親ソ路線をとってきたが,1977年と78年にザイールのシャバ州に侵入しゲリラを支援したり,ナミビア独立支援をめぐって南アフリカ軍が侵入するなど,政治的不安定が続いた。89年ソ連崩壊の余波を受け,独立戦争以来の3派の抗争が再燃,ドス・サントス政権は複数政党制民主化など憲法の一部を改正,国名を変更して和平に乗り出したが,UNITAを中心とする反政府勢力の武力闘争は収まらなかった。94年和平協定締結,97年統一国民和解政府が樹立された。しかし,98年,政府軍とUNITAの内戦が再発,国連が和平調停活動を行った。2002年2月UNITAのザビンビ議長が戦死,UNITA大きく弱体化し,同年4月停戦合意がなされた。その後は,反政府勢力の武装解除が進み,国民和解,国家再建のプロセスが進展している。非同盟主義が基本方針。軍事・外交面では従来東側と緊密であったが,冷戦終焉後は西側諸国へ傾斜。経済面では西側との結び付きが強い。ポルトガル語諸国共同体加盟国。石油,ダイアモンドなどを産するナイジェリアに並ぶサブサハラアフリカ最大の産油国で,石油に依存した経済発展が続くと見られる。一方,農業,漁業などの潜在能力も高く,農林水産業,製造業の振興も図っている。




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「世界各国要覧」
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