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ガボン(国のなりたち)


15世紀以前の歴史についてはほとんど不明である。1482年ポルトガル人のディオゴ・カンが初めて来航し,連動して貿易商,宣教師など欧州人が続々と入り込み,17世紀にかけて沿岸部を中心に奴隷貿易が最も栄えた。奴隷輸出が全面禁止されたのはアフリカ西海岸ではこの地が最も遅く,国土面積に比してガボンの人口の少ないのは,こうした歴史的背景が主因ともいわれている。1830年代末にフランス海軍が沿岸部を訪れて42年に保護権を獲得し,翌年フォール・ド・マールの要塞を構築した。これを前進基地としたフランス徐々に内陸部向かって勢力圏を拡大,1910年フランス領赤道アフリカの統治行政区を創設してその一植民地とした。のち,56年のフランス基本法に基づき,各海外領土に自治政府の樹立が認められたのを機に,ガボンも58年11月フランス共同体内での自治国宣言を行い,60年8月正式に独立した




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「世界各国要覧」
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