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ギニア(国のなりたち)


世紀末から11世紀まではガーナ帝国の支配下にあったマンディンゴ王国の一部であり,その後は15世紀までマリ帝国の辺境地であったといわれている。16世紀になるとイスラム教が北アフリカからもたらされ,この地の文化に大きな影響を与えた。ギニアと欧州との接触は,1446年ポルトガル人のフェルナンデスが沿岸部に立ち寄ったことに始まるが,19世紀の半ばまで植民化されることもなくフラニ族の部族国家が栄えていた。しかし,ナポレオン1世の失脚後,英国やフランスアフリカ侵略が始まりフランスは1838年にスクーナー船「フィーヌ」でギニア海岸に接近,住民によって一旦は撃退されたが,領主を買収して土地を取得し,これをきっかけとして内陸部への浸透をはかった。対仏抗争の英雄としてアフリカ中に名をとどろかせたサモリ・トーレは,1889年から9年間もフランスとの間に抵抗運動を続けたが,その間の91年にフランスギニアを領有,1904年にはフランス領西アフリカの一部に編入した。47年にセク・トーレを中心に「ギニア民主党(PDG)」が結成され,58年の国民投票では自治政府の連合体であるフランス共同体への加盟を拒否し,同年10月正式に独立した




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「世界各国要覧」
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