コモロ(国のなりたち)
古くからイスラム商人の航海中継基地として知られ,9世紀以降はアラブのスルタンの支配下にあった。1843年,フランスによるマヨット島の保護領化に始まり,86年には全域がフランスの保護領となった。その後,1947年の海外領土を経て,61年に内政自治権が与えられ,75年7月には,マヨット島を除くアラブ系主体の3島が一方的に独立を宣言した。マダガスカル系の多いマヨット島だけは,翌年の住民投票でフランス領に残留することを決定。ただし,コモロ政府はマヨット島の領有権を一貫して主張している。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14051280 |