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コンゴ民主共和国(国のなりたち)


この国の歴史は,コンゴ川(ザイール川)の探検の歴史から始まる。欧州人の渡来以前に広大な地域にバンツー系の部族国家が存在していたといわれ,1498年にポルトガル人ディオゴ・カンがコンゴ川河口に達したとき,周辺には強大なコンゴ王国が栄えていた。内陸部の探査は19世紀後半から始まり,1868~77年にリビングストンやスタンレーによる本格的な探査が行われた。同じ頃,ベルギー国王レオポルド2世がコンゴ川流域開発に関心を寄せ,76年に国際アフリカ協会(のち国際コンゴ協会と改称)を設立し,国王私有地であるコンゴ自由国を発足させて,自ら王を名乗った。1908年正式にベルギーの直轄植民地に移行。第二次大戦後は民族自決権の流れに沿って反植民地運動が起こり,60年6月コンゴ共和国の名で独立を達成した。直後,軍によるベルギー人迫害,政党間の対立抗争,コンゴ動乱と呼ばれたカタンガ州の分離独立紛争などの動乱が相次ぎ,それは65年の軍事クーデターモブツ軍事独裁政権が成立するまで続いた。67年新憲法を制定し,71年国名をザイール共和国と改称。




東京書籍
「世界各国要覧」
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