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コンゴ民主共和国(政治・経済)


1997年国内の武装勢力「コンゴザイール解放民主連合(ADFL)」が首都を武力制圧,前大統領を追放して国名をコンゴ民主共和国に改称した。ADFLのカビラ議長が大統領に就任したが,反大統領派との間に内戦が続き,ウガンダルワンダジンバブエアンゴラなどの近隣諸国をも巻き込み国際紛争へと発展した。2001年カビラ大統領が殺害され,息子のジョゼフ・カビラ将軍が大統領に就任し,停戦合意遵守に意欲的である。2002年には和平プロセスが進展,ルワンダウガンダは軍撤退で合意した。国民対話も進展し,国内の全勢力が参加するプレトリア包括和平合意」が成立。06年6月末までに選挙を実施し,民政移行を予定している。外交では,周辺諸国,欧米諸国との関係強化を図っている。産業面では世界有数の鉱物資源の宝庫で,銅,コバルト(埋蔵量は世界第1位),工業用ダイヤ,錫,金,亜鉛などの生産は世界の上位にあり,“莫大な富を持ち,豊かでありながら貧しい国”といわれる。また巨大な大陸盆地を占め,河川に恵まれて,アフリカ耕作可能な土地の約40%があるといわれている。紛争のため経済は壊滅状態。現政権は経済復興のために自由化政策を進めている。




東京書籍
「世界各国要覧」
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