サントメ・プリンシペ（国のなりたち）

1471年ポルトガル人エスコバルの来航に始まり，1522年にポルトガル領が確定。のちアメリカ大陸各地への奴隷貿易の中継基地として栄え，18～19世紀はカカオ農場が開拓された。1951年ポルトガルの海外州となったが，民族自決の流れに沿い，60年には「サントメ・プリンシペ解放委員会（72年サントメ・プリンシペ解放運動・MLSTPと改称）」が結成され，独立運動が本格化した。74年９月，ポルトガル政府による反政府運動組織への鎮圧令を拒んだ地元兵士の反乱を機に，一気に独立運動が加速，同年11月ポルトガルとMLSTP代表との間で独立議定書が調印され，75年７月に独立を達成した。

東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14051303