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赤道ギニア(政治・経済)


独立後11年間続いたマシアス・ヌゲマ独裁政権は,79年クーデターにより終了,オビアン・ヌゲマが大統領となった。以後民族抗争などが相次いだが,89年民政移管し同大統領は再選,96年にも3選を果たす。99年および2000年選挙の透明性をめぐり,野党と対立。02年多数の野党活動家クーデター未遂として逮捕された。同年,ヌゲマ大統領は4選を果たした。外交は善隣外交を基本に,主要援助国との関係強化に努める現実路線。旧宗主国スペインとの関係が緊密だが,最近はCFAフラン圏に参加,さらにフランス語を第2公用語加えるなどフランスとの関係を深めている。ガボンとは長年係争してきたンバニエ島領有問題が解決,共同開発することで合意している。独立以前は,アフリカ有数の農業国で,特にココアの収量では指折りの国であったが,暴政や農場で働くナイジェリア人の大量帰国などで生産量は激減した。近年急速に石油依存体質を強めており,海底油田の開発,生産では米国企業の協力で推進されている。




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「世界各国要覧」
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