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タンザニア(国のなりたち)


古くから沿岸部にはバンツー系諸部族が定住して開け,8世紀以降はアラブ人が各地に交易都市を築いて交易を行ってきた。1498年バスコ・ダ・ガマが来訪してからは,ポルトガル人が進出。19世紀の欧州諸国による植民地獲得競争の末,大陸側のタンガニーカは1891年にドイツ保護領とし,第一次大戦後の1919年からは英国の委任統治領となった。54年,後に初代大統領となるジュリアス・ニエレレを中心とする「タンガニーカアフリカ人民族同盟(TANU)」が結成され,他国に比べて比較的順調に独立への道を進み,61年12月に独立を達成した。一方,ザンジバルは長い間香料貿易で栄え,18世紀末にはオマーンスルタンが領有した島であったが,1890年英国保護領となり,1963年12月君主国として独立。しかし,直後のクーデター発生で人民共和国となり,64年4月タンガニーカと国家統合し,同年10月に国名をタンザニアと改称した。




東京書籍
「世界各国要覧」
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