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タンザニア(政治・経済)


タンザニアの父”ニエレレ大統領は1967年以来独自の社会主義路線をとり,国民の大半を占める農民の生活水準向上のために,農業生産・販売について協力するウジャマー共同体の意)村」と呼ばれる協同組合的な村落を作った。タンザニア大統領最高権力者とし,首相,一院制議会を持つが,別にザンジバル,ペンバの2島でザンジバル自治政府を構成,直接選挙制の大統領と議会があり,ザンジバルの行政権を掌握している。80年代以降経済は悪化,85年発足したムウィニ政権下,構造調整経済自由化を推進し,一定の成果を上げた。95年に初の複数政党制選挙が実施された。95年,2000年とザンジバルでは政治的対立のため混乱したものの,05年の選挙は,総じて民主的,平和裡に行われ,キクウェテが新大統領に選出された。外交では非同盟政策を基本に,アフリカの統一,未解放地域の独立,近隣諸国の安定化に尽力,国連,AUでも指導力を発揮している。タンザニアは本来農業国でトウモロコシキャッサバ,米などを産する。また金やダイヤモンドなど埋蔵資源の開発,工業の振興,貧困削減などに取り組んでいる。




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「世界各国要覧」
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