チュニジア（地理・気候・風土）
地中海のほぼ中央部に位置する国で，その形は鼻をシシリー島に向け，尻尾をサハラ砂漠に埋めた“竜の落とし子”のようだといわれる。国土は北部，中部，南部に分けられるが，北部を流れるメジェルダ川流域は土壌が肥沃で，かつては“ローマの穀倉”といわれ，今でも農産物が豊かである。中部は，山地と高地ステップ地帯で，雨が少なく半乾燥地帯である。南部は砂漠地帯で，雨は少なく荒廃した土地で，一日の寒暑の差が激しい。北と東が地中海に面しているため気候は概して温暖，夏季は６～10月でほとんど降雨がなく，冬季は11～５月でかなり冷え，暖房が必要なこともある。
 | 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14051414 |