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チュニジア(国のなりたち)


コーカサス系の流れをくむベルベル人が先住民であったが,紀元前12世紀に西アジアからフェニキア人が渡来し,カルタゴ帝国を築いたのがチュニジア始まりとされる。カルタゴは紀元前3世紀から前2世紀にかけてローマ帝国と3度戦い(ポエニ戦役),敗れてローマ属領となった。7世紀末アラブ人が侵入,9世紀頃完全にイスラムの支配下に入った。のちスペイン,オスマン・トルコなどの支配を経て,1881年にフランスの保護下に置かれる。第一次大戦後,自治要求の声が高まり,第二次大戦後は独立運動へと発展したため,1956年フランスチュニジアの独立を承認。当初はベイ(太守)を元首,ブルギバを首相とする君主制として出発したが,57年7月,制憲議会は君主制を廃して共和制とし,ブルギバを大統領に選出した。




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「世界各国要覧」
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