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ナミビア(地理・気候・風土)


アフリカ大陸の南西部に位置する。北東部のクサビ形に細長く突き出ているカプリビ地区はザンビアボツワナにはさまれている。これは1890年代のドイツ統治下,大西洋インド洋間を連結するためザンビアのザンベジ川への接近地点として人為的につくられた領土である。国土の5分の1を占めるナミブ砂漠は,大西洋岸に沿って80~120㎞の幅で広がっている。その東側にある海抜1,000~2,000mの台地は全土の半分以上を占め,山脈および砂状の谷,また広大なプレーンへと複雑に変化している。東部にはボツワナ南アフリカにまたがって砂と石灰からなる広大なカラハリ砂漠存在する。気温は夏は日中30℃くらいまで上昇するが,夜は涼しい。冬(5~9月)でも日中は暖かいが,夜は0℃以下になり,昼と夜の気温差が25℃と激しいのが特徴である。湿気が少ないため暑さはしのぎやすい。雨量は少なく,西部で年間100㎜以下,中部台地で200~400㎜程度である。




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「世界各国要覧」
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