ニジェール(国のなりたち)
7世紀頃,マリ東部のガオ付近にソンガイ王国が形成され,その勢力は次第にニジェール川沿岸下流に広がり,12世紀頃に現在のニジェール西部を支配した。南東部にはハウサ族の諸王国,東部はボルヌー王国がそれぞれ支配権を握り,17世紀からは新興勢力のトゥアレグ族が勢力を振るった。欧州列強の探検隊が進出したのは19世紀以降で,1830年にフランス人クランぺルがチャド湖に最初の基点を設けている。その後もフランスはたびたび遠征隊を派遣し,1898年一帯を支配下に収め,1922年にフランス領西アフリカの一部に編入。第二次大戦直後の46年,フランス海外領土としての地位を獲得,59年フランス共同体内の自治国を経て,60年8月完全独立を達成。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14051447 |