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ボツワナ(国のなりたち)


先住民はサン族(ブッシュマン)だが,17世紀からバンツー系が定住。1885年英国保護領の支配下に入り,91年ベチュアナランドの名で南アフリカ駐在英高等弁務官の管轄下に置かれ,その状態は1963年まで続いた。61年に立法および行政評議会を設置し,65年の新憲法制定を経て,66年9月国名をボツワナと改称して独立。かつては,南アフリカローデシア(現ジンバブエ)の白人政権との経済的な結び付きを深めていたが,次第に周辺黒人国との関係強化にシフトし,特にローデシアにおける白人政権打倒をめざす解放戦線のゲリラ勢力に援助を与えた。73年にソ連と外交関係を樹立,翌年には中国と国交を樹立,77年にはキューバと国交樹立で合意するなど,従来の親西欧路線から非同盟外交をとった。91年から再び穏健な親西欧の外交政策に転じ,国内的には多数派の黒人と少数派の白人との融和政策にも成功して,政情は比較的安定している。




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「世界各国要覧」
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