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リベリア(政治・経済)


内戦は7年以上続いたが,一時和平プロセスが進展し,国際監視団の下,選挙も行われた。しかし,2003年政府と反政府勢力「リベリア和解・民主連合(LURD)」および「リベリア民主運動(MODEL)」との間での戦闘が激化。反政府勢力による首都への進攻,米国の介入などにより,大統領ナイジェリアに亡命した。同年包括和平合意締結,反政府勢力2派を含む移行政府が発足した。05年の選挙の結果,06年1月アフリカ初の民選女性大統領が誕生した。基本的には非同盟中立の立場をとりつつ,穏健な外交路線とともに近隣諸外国との関係を強化。なお,戦乱により推定15万人以上の死者,220万人以上の難民・避難民が出たといわれ,内戦終了後もシエラレオネギニアなどへ流出した難民問題が懸案となっており,国連の支援を受け帰還を実施中。主産業は,以前は天然ゴムの生産であったが,50年頃より鉄鉱石生産が最大の産業に成長。また船舶に対する税制上の優遇措置「登録便宜置籍船制度」を持つリベリアは“世界一の海運国”である。




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「世界各国要覧」
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