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ルワンダ(政治・経済)


独立後もブルンジに亡命したツチ族反政府活動によって国内不安は続き,1973年以降は無血クーデターによって政権を得たハビヤリマナ大統領(多数派フツ族出身)による政治が20年余にわたり続いた。94年同大統領の搭乗機撃墜・死亡事件を機に,政府軍やフツ系強硬派民兵組織などによって,少数派ツチ系住民らに対し,犠牲者80万~100万ともいわれる大虐殺が行われ,国連によるPKOが介入した。2000年カガメ(少数派ツチ族出身)が大統領に就任,基本的ツチ族主導体制を維持しつつも,国民融和・和解のための努力を行っている。同大統領は03年の選挙で再選された。外交は非同盟中立主義が基本路線。経済開発のため先進諸国との協力に重点を置く。経済は農業中心で,国土の70%が農業と牧畜用地,国民の90%が農業に従事している。主要産物はコーヒー,茶,トウモロコシキャッサバ,錫などで,その中でもコーヒーはこの国最大の輸出品である。経済は94年の大虐殺で壊滅的打撃を受けた。その後,農業生産の堅実な回復,ドナー国からの援助,健全な経済政策により99年までにGDPは内戦前の水準に回復した。




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「世界各国要覧」
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