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PCR法
【ぴーしーあーるほう/PCRほう】


polymerase chain reaction

 ポリメラーゼ連鎖反応、合成酵素連鎖反応ともいう。特定のDNA断片を大量に得る方法。試料中にDNA断片が1分子あれば、原理的には20回の反応の繰り返しで100万個以上(2の20乗)のコピーが得られる。PCR法は遺伝子基礎研究の最も重要な手法の1つであると共に、少数の細胞から得た微量のDNA断片を増幅できることから、個人識別や親子鑑定、遺伝病の診断、犯罪捜査などでも利用される。また、遺伝子組み換え原料を使用した食品かどうかの判別試験や、作物品種の鑑定などでも用いられる。PCR法を開発した米国のK.B.マリスは、1993年度のノーベル化学賞をM.スミスと共に受賞した。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
JLogosID : 14825235